薫の野郎猫的日常
2014年11月15日 (土) | 編集 |
寿三郎は静脈点滴のルートから解放され、我が家へ戻ってまいりました。
 
今朝1番、面会のため病院へ。
ロビーで待つ私の耳に、聞きなれた声が飛び込んできました。
けど、まさか・・・
でもナースさんがあれは寿三郎だと教えてくれました。
そして面会。
私の目には昨日より元気になったように見える寿三郎がいました。
活発に動くし、デイバックに入ろうとするし、毛艶もよく覇気もある。
透析が功を奏しているのではないか。
そう思いました。
午後、2度目の透析後の結果によって今後の方針を話し合うことにして病院を後にしました。

夕方、今日2度目の面会に行った私に主治医が寿三郎の腹膜透析の現場を見せてくださいました。
そうそう見ることのできない貴重な現場。
猫の透析がどれほど大変な、過酷なものか、猫にどれほどストレスを与えるか。
直にこの目で確認できました。
あれはどんなに数値が高くても体力がまだ残っている頃の寿三郎だったら、
とてもじゃないですが無理な施術だということが理解できました。

2回目の透析もほぼ全量回収できました。
透析後の血液検査の数値を見ながらじっくり話し合いました。
今日も胸水を50㎖ほど抜きました。
血も混じっています。
嘔吐は今日は止まっているそうです。
今まで腎臓が動いていないものと思っておりましたが、
そうではなく、腎臓は動いているのですが、
老廃物の濾過がうまくできなくなっているだけと今日、
初めて知りました。

シュウ酸カルシウムがびっしりついた腎臓です。
もし回復してもどんどん石灰化は進行します。
おそらくすぐに今回と同じことが起きるでしょう。
すでに膀胱に2㎜大の結石が下りています。
膀胱炎に悩まされ、排尿に苦しむことでしょう。

検査結果は静脈点滴しながら透析しての数値です。
透析後は老廃物が少なくなるので体が楽になり、一時的には元気になりますが、
それは病院での姿であって本当の寿三郎の姿ではないんですよね。

今日の透析後の数値は必死に頑張っている寿三郎そのもの。
点滴と透析の力を借りて寿三郎の体が懸命にバランスを保とうとして青息吐息だとわかります。
全く余裕を感じない数値。
その中で一番辛かったのは、昨日の1回目の透析後よりBUNが上昇していたことです。
透析前の検査はしていませんが、透析していなければ昨日の透析前の数値より相当高い数値であるのが一目瞭然。
つまり、ろ過機能喪失が進行しているということ。
だからと言っていつまでも静脈点滴と透析のお世話になりながら生活できるわけではない。
透析現場を見させていただいたからこそ分かること。
いつかは管から離脱せねばなりません。
それを決めるのは私。

実は、今朝の面会後、親しくさせていただいている保護団体の代表の方にお電話し、話を聞いてもらったのですが、そのおかげで、自分がどうすればいいか見えてきた気がしました。ただ、どうしても踏ん切りがつかなかったのは、①入院させたままあと1日だけ静脈点滴と透析を続けるか②自宅に連れ帰り、皮下輸液に切り替え、透析通院だけ続けるか③自宅輸液以外全く何もしないか。
悩みました。

この元気な姿がどうしても期待を持たせてしまう。
主治医も同じ気持ちだったらしく、一緒になって悩んでくれました。
2人の気持ちがほぼ①に傾きかけたその時です。
急に寿三郎が興奮しだし、息が上がり、目がうつろになり、へたり込んで脱力し失禁したんです。
まるで脱皮する直前のあの大量排尿そのものでした。
このまま寿三郎の心臓が止まるんじゃないかと思いました。
あぁ、元気に見えてももうこんなに弱っているんだと思い知らされました。
寿三郎が揺れる私の心を察知し、もうなにもしなくていい、と教えてくれたんだと思います。
その姿を見て迷いは吹き飛びました。
ルートを外し、透析もストップし、自宅輸液のみで家で好きなように生きてもらいます。

よく頑張ったね。
もういいよ、頑張らなくて。
大丈夫。

百次郎と染五郎の時は我が家は「家の中の病院」状態でしたが、あの時の経験で、治って元気になる子であれば自宅でもしっかり厳しく管理しますが、そうでない子にはもういいや。必要なときは病院に頼るし、自宅輸液もする。でもこれまでよく頑張ったご褒美。それ以外の時間は、ただただ私や仲間たちと一緒に楽しく過ごそう。主治医にそのことを言うと、快く承諾してくれました。
 
管から解放され身軽になった寿三郎は嬉しそうに自らキャリーに入り、
いつものお決まりのポーズで寛いだ姿で出発を待っていました。
病院外まで見送ってくれた主治医、泣いてました。
やっぱりいい先生だわ(笑)
 
DSCF2242[1]
帰宅後すぐ、仲間の猫たち5匹全員で彼を囲み、挨拶してくれました。
DSCF2243[1]
歓迎セレモニーが終わると寿三郎はその足でまずトイレで排尿。
DSCF2244[1]
そして飲まなかったけど、水飲み場でしばらく座っていましたが、
お気に入りのキャットタワーの祠に移動しそこでしばらく休んで、
今は寝室のベッドの毛布に潜り込んでいます。

みんな揃った!
これでいい。

いつもの賑やかだけど静かな時間がまた流れ始めました。

明日の朝1番で病院に行き、今後の自宅ケアについてカンファレンスを持ちます。




コメント
この記事へのコメント
寿三郎君、おかえりなさい。
大好きなお家で、早速いつものおトイレでオシッコ!
嬉しいね。
薫さんと、賑やかな仲間に囲まれての生活がまっていますよ。
よかったね!!
のびのび過ごしてね。
2014/11/15(土) 22:28:48 | URL | ききょう #-[ 編集]
大好きなお家、大好きな千太組の仲間のところへおかえりなさい。
また猫団子になったり、薫さんの懐で寛いででゆっくり過ごしてね。
2014/11/15(土) 23:03:46 | URL | 宙 #UbCtKfmc[ 編集]
寿三郎君お帰り
仲間の皆が待っていてくれたね、
1人じゃないし薫さんの匂いのする毛布の中で
安心してゆっくりお休み。
好きなもの食べてのんびりゆっくり過ごしてね。
2014/11/15(土) 23:38:34 | URL | クリ子の母 #-[ 編集]
ジュサ坊君、おかえりなさい!よく頑張ったね。
これからの暮らしが少しでも穏やかなものでありますように。
2014/11/15(土) 23:38:54 | URL | チェレ #i2ht2EGk[ 編集]
ジュサ坊お帰り。透析で時間稼げたのなら、ただ辛いだけの治療じゃなかったと思うよ。だい~ぶ前だけど、老猫会経由で見たHPなんだけど、自宅で透析してた人いたよね?覚えてないかな?自宅で出来たって事はかなり大人しいコだったのかなぁ~って、薫さんの報告読んで急に思い出した。後はゆっくり時間が過ぎてくれるといいね。うちは今の治療が精いっぱい。出来る事が有るならやってみたいけど、時間が早く進むだけみたい。今日はクリームスープみたいなヤツ40g、朝飲んでくれた。お水は見てるだけで飲めないけどね。
2014/11/16(日) 05:57:03 | URL | とま☆彡 #6GDNVTIE[ 編集]
ジュサ坊、えらいぞ、よーがんばった。
薫さんの決断もエライっ。
命に真っすぐ向き合うセンセ、
いつもいざという時の結束力を見せる現役千太組と名誉会員、
最高の仲間と一緒に
いつまでも静かに響くような、いい時間が流れますように。
2014/11/16(日) 08:21:07 | URL | 北摂の虎 #-[ 編集]
おバケーションw
一日一日がとても愛おしい日々ですな。
やっぱりおうちが一番!だもんね、ジュサ坊。
おかえりなさい。
2014/11/16(日) 09:58:28 | URL | ふみ母 #-[ 編集]
ききょうさんへ
ただいま!
やっぱりお家が一番♪
退院してすぐはちょっとしたことでビクついてました。
体調もあるけど、やっぱりストレス。
でも、今日はだいぶリラックスしてるみたいです。
2014/11/16(日) 22:29:41 | URL | 薫@千太組 #jhHw6g8s[ 編集]
宙さんへ
ただいま!
他の猫たちは遠巻きにして見ています。
あれほど力比べしていた幸四郎も七海も今は見守ってます。
今どんな状況かみんな、わかっているんですね。
2014/11/16(日) 22:32:02 | URL | 薫@千太組 #jhHw6g8s[ 編集]
クリ子の母さんへ
ただいま!
残念ながらジュサはもう食べません。
お水もそろそろ卒業かしら。
しっかり旅支度整え始めました。
なるべくゆっくり準備してほしいのですけどね。
2014/11/16(日) 22:34:25 | URL | 薫@千太組 #jhHw6g8s[ 編集]
チェレさんへ
ただいま!
病院であれだけ元気だったのは、あそこで倒れたくないため。
家に帰りたいから。
必死に踏ん張って明るくしてただけなんだなぁ、って、
静かに旅支度を始めたジュサを見ながら胸を熱くしてます。
2014/11/16(日) 22:37:03 | URL | 薫@千太組 #jhHw6g8s[ 編集]
とま☆彡さんへ
ただいま!
透析液に浸透圧調整のため、糖度5%の成分が含まれているのですけど、
弱っているジュサ坊にはちょっと刺激が強かったみたいです。
腎臓のろ過装置がいかれちゃってるから、健康な腎臓にはなんでもないことが、
ちょっとしたことでも強烈な影響をを与えてしまうのかもね。
見た目が元気だったから挑戦したのですが、中身は相当に弱ってたことが、
透析してみてわかったよ。老猫会経由の透析治療した猫さんて、
「ちびちゃん」かな?ひぴさんの所の常連さんの猫さんだったよね。
透析方法にはいろいろあってね。
ちびちゃんはもしかしたら「ドレーン」か留置針を埋め込んでなかったっけ?
だったら在宅でできるよ。でも、ジュサのは毎回、翼状針を刺して回収する方法。
高度な技術が必要だから、これはさすがに私ら素人には無理。
チロちゃんととま☆彡さんの時間がゆっくりのんびりでありますように。
やれることってたくさんあるよ。
反対に何にもやらないことだって立派な介護だって思う。
やりたいようにやればいいよ。
2014/11/16(日) 22:48:30 | URL | 薫@千太組 #jhHw6g8s[ 編集]
北摂の虎さんへ
ただいま!
猫ってどうしてこうもデーンと構えていられるんでしょうね。
苦しいし辛いでも静かに受け止め受容する。
うちの猫を看取りしながらいつも感動します。
ジュサ坊から夜間往診の先生が仲間に入ってくれましたので、
深夜毎回主治医の留守電にメッセ入れなくて済みます(笑)
2014/11/16(日) 22:52:11 | URL | 薫@千太組 #jhHw6g8s[ 編集]
ふみ母さんへ
ただいま!
これまでずっと私たちを守り続けてくれたジュサ。
だから、今度は私が彼のために働きます。
おバケーションは今までの感謝状代わりです。
水飲み場でただじーっと水を眺めている姿、
千太も百もそっくり同じことしてたなぁ。
その時間を邪魔すると嫌がられたんだよなぁ。
ジュサもそう。
あれっていったい何の儀式?
2014/11/16(日) 22:56:14 | URL | 薫@千太組 #jhHw6g8s[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する