薫の野郎猫的日常
2014年07月25日 (金) | 編集 |
BtUpk5gCQAADz_D.jpg  
はい!
いよいよ今日からハリウッド版ゴジラ2014公開でございます。

BtV1oGXCUAAwSNK.jpg 
今日は公休日でしたので、
ネット予約にて 事前にチケット購入。
劇場はCOREDO室町内、日本橋TOHO。 
一番早い回の午前9時半、
2Dの字幕スーパーで観てまいりました。
平日の9時半だから仕方ないのでしょうけど、
初日にしてはガラガラでした。
客層は完璧に大人ばかり。
親子層は全員「ポケモン」に流れていきました。
ま、それもあって、ゆっくり映画に集中できました。

BtVzGO1CYAA0KP5.jpg 
いくらなんでも初日早々からネタバレするのも無粋だと思いますので、
ひとまずストーリーに関しては「ここでは」自粛いたします。
もし、どうしても知りたい方、
もしくは観た後の感想を話し合いたいとお望みの方がいらっしゃったなら、
メールかfacebookのチャットでじっくりと意見交換などいたしましょう。

って言った端からなんだけど、
この新作って「ゴジラ」ってタイトルにしない方がいいような気がする。
日本のゴジラをリスペクトはしているだろうけど理解はしていない。
怪獣映画ではあるけどゴジラ映画じゃない。

BtWSEU0CEAAlRWA.jpg  
ネタバレはしないけど…
ただ、制作会社のワーナー本社のエンジニアさんと一緒に、
調音スタジオでお仕事させていただいたりして、
以前映画業界にも片足を突っ込んでた関係上、
サウンド関係だけはどうしてもお話しさせていただきたい。

日本橋TOHO第5スクリーンのプレミアムシートど真ん中で観ました。
ここのデジタル音響、
とってもバランスが取れてて小気味よくサラウンドしててよかった。
ウインウインと調子よくすべてのスピーカーから出音。
きれいなドルビーサラウンドでしたぞ。
重低音ウーファーもきれいに出てました。
デジタル音響の調整が見事に調和してるいいステージでした。

プレミアムシートも個室の雰囲気があって、
隣の人を気にせずゆっくり鑑賞できます。
私の年になったらプレミアムシートはありがたいです。

さて・・・中身の話はしないといいましたが、
「声」に焦点を絞ってお話しする分には構わないでしょ?

まず、さすがアメリカ!さすがワーナー!
よくぞあの大音量、重低音、ド派手なME(ミュージック・エフェクト→セリフ以外の音響)に、
セリフをかぶせても、あれだけ浮き立つ聴きやすい調音に仕上げました!
めっちゃくちゃでっかくて分厚い音なのにね。
普通ならセリフぜんぶ埋もれて聞こえないところです。
御見事!!

日本のゴジラで今も「なんで?」って首をかしげる調音、整音だったのが、
「ゴジラ対デストロイア」
あの作品のセリフってなんであんなに聞こえづらいの?
渋谷の東宝で観たんだけど、あそこの劇場が悪いんだと思ったら、
DVDで観ても、先日のBSで観ても、
やっぱり聞こえづらい。
セリフが小さいだけじゃなく、
録音音声自体が弱くっておそらく必死に持ち上げようとしても
あれが限界だったのではないだろうか。
それとも、
考えたくないけど、最終MIXしたステージの整備ができてなかったか。
ま、もしそうであっても初号試写で気が付くだろうから、
そのままあの音で公開するなぞどういう神経してるんだか!
あの作品、中身的には好きだったので、
あの整音のひどさが余計に頭に来るのです。

それに比べたら、今回のMIXは素晴らしいです!


BtY4sieCEAE7YXb.jpg 
ただ、残念なのは・・・

日本のゴジラ特有のコントラバスの響きがする鳴き声では、今回のゴジラは鳴きません。
ま、これ自体が東宝特撮部の秘宝なんじゃないのでしょうかね?
あれを東宝がアメリカ人に使わせるとは思えない。
絶対に日本のゴジラでなきゃ、あの鳴き声は使わせないんじゃないのかしら?
アメリカゴジラ、朝っぱらからド派手な重低音ウーファーの音圧で即席難聴になったみたい。

鳴き声がいいのよ、日本のゴジラは!
あの、哀愁たっぷりの鳴き終わりの何とも言えない「節回し」が堪らなく愛おしい日本のゴジラ。
日本人の遺伝子が激しく反応しちゃうの。
監督はイギリス人だけど、制作はバリバリのアメリカ・ワーナー。
五月蠅くって迫力があればいいっていうアメリカ人独特の感性じゃ、
「本物の」ゴジラは作れない!

哀愁の余韻のコントラバスはゴジラには必須アイテムだとは思うけど、
このアメリカゴジラが日本のゴジラの鳴き声で鳴くのを、どうしても想像できないんだけど。
いや、想像したくない、と言った方が正解だな。
今回のゴジラには絶対的に即席難聴になるあのどぎついウーファー吹きかましてる、
私的には色気がない声が一番ぴったりな気がするけどね。

日本とアメリカ。
ゴジラとして一括りにすること自体、
個人的には辛いものがある。

原爆投下した側と投下された側じゃ、
「哀愁」というたった一つの感性だけ取っても、
表現の仕方がこんなにも違う、ってことだろうな。

私のように昭和30年代前半生まれだと、
戦後とはいえ、まだまだ終戦の色が濃く残っていた時代。
祖父母も両親も周囲の大人は誰も戦争体験者だし、
父は長崎で被爆していますし。
だからだと思うのですが、
昭和29年作の「ゴジラ」第1作に対する思い入れは、
人一倍強いのだと思います。

おそらく、単なる怪獣映画や特撮映画として観ているのではない。
自分ではそんなつもりじゃないのですが、
やっぱり、第1作、全盛期の昭和ゴジラシリーズ、
そして、
どんなに廃れても日本で作られた最後の平成版ゴジラシリーズと、
エメリッヒ版も含むハリウッド版ゴジラ、すべて観ているけど、
日米両者の録音、音響や調音、整音から感じ取れるものの間には、 
どうしようもない大きくて深くて暗い溝を感じ取るのです。
自然と作品の中に込められたメッセージや製作者の感性、
思想に至るこまごまとしたことに思いが至るのであります。

ハリウッド版をなぜに日本ゴジラと比較する、という方もいるけれど、
ゴジラって100%日本の専売特許なんだよ?
日本のゴジラがオリジナル。
日本以外の国が「ゴジラ」というタイトルをつけて製作公開するなら、
激しく厳しくこだわって当然じゃないですか?
ゴジラというのは荒ぶる神、八百万の神、土着、核や戦争、祈りとは切っても切れない存在。
ゴジラと核との関係の描き方ひとつで、簡単にゴジラじゃなくなる。
「モンスター」ではあってもゴジラじゃなくなる。
それを取っ払った存在として描くなら、それはその時点でゴジラではなくなる。

今回のゴジラ、
怪獣映画としては楽しいだろうけど、
核の取り扱いがあまりに乱暴で嫌になる。 
あんな表現した瞬間にゴジラ映画とは全くの別物になるんだよ。
この1点だけで致命的だ。

以上のことすべてが「音」「声」に明快に現れてると感じます。

うすっぺらい

それもあって・・・
やっぱりハリウッド版ゴジラには惚れないな~。







コメント
この記事へのコメント
早々のレポートありがとうございます。
鑑賞券なるもの頂いておりますので、早めにでかけるつもりです。
日本語吹替版なら、あの咆哮も吹替えてる・・・とか、無いですよね。
あんだけメタボれば、ニンゲンに向けて絞り出された地球の神々からのメッセージの集合体のようなぶっとい弦の震えは出ませよね。
2014/07/26(土) 20:38:43 | URL | 北摂の虎 #-[ 編集]
北摂の虎さんへ
虎さ~~~ん、

日本語吹き替え版ならではの突っ込みどころも
しっかり用意されているようですよぉ~wwwww

エンドクレジットで見つけたのですが、
「ゴジラ対ヘドラ」の坂野監督が関わってるんですね。

楽しんできてください!

鑑賞後に、感想なぞお聞かせくださるとうれしいです。
2014/07/27(日) 04:04:08 | URL | 薫@千太組 #jhHw6g8s[ 編集]
ゴジラの記事を読んだからか記念イヤーだからか最近ゴジラをよく目にします。さっきは郵便局でゴジラの記念切手を見て。
私の中のゴジラって、中の人(名前忘れました)のあの動きで、何となく哀愁感と言うか、そういうのないハリウッドのはやはり薫さんのおっしゃるように怪獣映画なのでしょうね。
2014/07/30(水) 16:48:15 | URL | Mosse☆Mama #FFeI7iKU[ 編集]
Mosse☆Mamaさんへ
新作ハリウッド版ゴジラ…ハリウッド版と日本オリジナル版と差別せねばならないこと自体が寂しいですけど、でもやっぱりこだわりがあるのです。今回のハリウッド版だって、たとえCGであろうとなかろうと、もっとしっかり作りこんで突き詰めた中身だったら、きっとここまでガッカリすることもなかったと思います。中身についてここでお話しするのは時期尚早のような気がするのであまり突っ込んでは申せませんが。いろんなこと詰め込みすぎて何もかもが中途半端なんですよ。核に対しても真摯とは言えないし。かといって、核を投下した国として自虐的に悪者ぶって正々堂々と開き直ってるわけでもない。311や911や原発事故も取り込んではいるけど、じゃ、そこから何を学ぼうとか訴えようとしているかって言うと、まったくその領域まで到達してない。観客の恐怖心を煽るただのコンテンツとしてしか扱っていなかったことが許せない。54年の「ゴジラ」第1作にも近づきたいという色気もあるもんだから、怪獣娯楽映画としてもふっきれてなくって中途半端だしどっちつかず。そこにゴジラ以外の「へんてこなもの」まで登場させ、その上、その変な奴に相当な思い入れこめちゃったものから、タイトルが「ゴジラ」でありながら、最初から最後までゴジラに全く焦点が当たらずじまい。ラストなんてもう「ばかにすんなぁ!!」って怒り心頭。大興奮し感激してる日本のファンも多いのですが、私はそんな彼らに同意はできません。中指立てます。
2014/07/31(木) 09:55:18 | URL | 薫@千太組 #jhHw6g8s[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する