薫の野郎猫的日常
2013年11月02日 (土) | 編集 |
このブログの常連さんには関係ない情報かもしれませんが、

昨日公開されたばかりの某映画日本語吹き替え版、
(某人気ゆるキャラが声優に挑戦したって大々的に宣伝してるアノ映画です)
初日を観た方曰く、なんと本編が始まって36分あたりから約16分間も
右のスピーカーからしか台詞音声が聞こえないトラブルがあったそうな。

劇場にクレームつけたら、修正版が間に合わず、
この不良版が映画会社から納品されたのだという。

劇場スタッフの説明によると、
「すべての日本語吹替はその音声不良版で納品されており、
劇場側では対処のしようがなかった」と言ってたそうです。

つまり16分以上、セリフが片方のスピーカーからしか聞こえず、
2D、3Dともに日本語吹替版はすべてこの不良版で日本国中で
公開されていることになる。

劇場に申し訳程度のこんな張り紙が貼ってあったそうだが。
818909911.jpg  
初日のレイトショーをご覧になる方から、公式HPのtwitterを通して↑の張り紙のことで尋ねられても、

「むむむ…ちょっとわからないのですが…劇場さまのご都合ということもあるかもしれません。
ケイロンに聞いてみましょう!」とすっとぼけたリプライしか返してないし。

信じられない。。。

2日目の今日以降が修正版なのかどうかは分かりません。

なので3連休中にこの映画の吹替版をご覧になる予定の方は、事前に劇場に確認したほうがいいですよ。

ストーリーが分からなくなるほどの不良ではないそうだけど、
やっぱり16分以上も右側からしかセリフが聞こえないのは気になりますものね!
 
って、全然気がつかない人の方が多かったりして?(笑)
ってか、「ん?何か変?」って思っても、「気のせい?」って、
劇場に尋ねることもせずそのまんまで済ましちゃう人もきっと大勢いるんでしょうし。

だからって、そのままでいいはずはないし、
そんな不良品を作ってしまうような業界人はプロじゃないって思うし。

そういう私も10年前までは某外資企業の吹き替え版制作監修を生業にしておりました。
お客さまが誰一人気がつかないようなことでも、
作品監修者としての私が気がつくようなミスは絶対に修正してからでなければ「お疲れさま」とは言いませんでした。

1作品ごとに命かけてましたよ。
QCには絶対的自信がありました。
誰が何と言おうと納得するまでチェックしました。
五感を研ぎすまして、全神経を集中して仕事してました。

だから悔しいんです。
こんなミスはとっても悔しいです。
だってプロの耳を持つ人がチェックしてれば絶対見逃すはずのない単純なミスなんですもの。
数秒間でも絶対許せないのに、16分以上も片側からしか台詞音声が出てないのを気付かないなんて…
情けない。。。


*** *** ***


あ~あ、やっちゃいましたね。

恐らくこの作品も「本国ミックス」なんだろうなぁ…(;´д`)トホホ
どうなってるんだ、今のQC体制は?

配給会社本社に昔の仲間がいるから一応ご注進しておこう。
(って思ったけどやめた!) 

日本で音声録音&編集、本国で最終MIXする今と違い、
私が現役の頃は日本で最終MIXまでやったし、
公開前には必ず複数回の試写と公開劇場での最終チェックは欠かさなかったから、
本公開で音飛びとか片方からしか台詞が出てこないなんていう「初歩的」ミスは絶対に起きなかった。
もしそんなトラブルが起きても、マスターコピーが日本にあるから、すぐに修正してマスタリングできる。
が、「本国ミックス」だと配給会社の日本支社も吹き替え担当の制作会社もお手上げ!
こっちじゃ何もできない。
あちらから修正リマスターが来るのをただ待つのみ。

ある一定時間、片チャンからしかセリフ音声が出ないってことは…
恐らく「パンチ」入れた時のミス。 
その16分間バイアス掛けたかな?
電気系統のトラブルを見逃したかな…
パンチ入れてMIXやり直した時に修正箇所だけ聞き直し…しなかった、か?

同業者さんの御意見が聴きたいな。

日本人じゃ考えられないけど、あちらの方って再チェックしないで
さっさと次に行っちゃうからなぁ(;´д`)トホホ

監修する人間がその場でストップ掛けないとドンドン先に行っちゃって。
よっぽど神経図太くないとその場でストップって中々ねぇ(笑)
ストップ掛けると「あとでね」な~んて言って絶対忘れてるし。
で、そのリール終わりに思い切って「あの修正箇所もう一度聞かせて」って頼むと、
「え?そういうのはその場で言ってね」って絶対言われるし。
彼らの「あとでね」は絶対信用できない!
無視してその場で聴き直ししないと大変なことになる。

あちらの方と仕事したお蔭でアタシはここまで図太くなった♫

よしんばMIXで見逃してもさ、
マスターチェックとかモニターとか公開前の試写の時に見つけられなかったのか?

マスターを劇場分コピーして全国に配給&公開した後にこんなミスが発覚したら
再ミックスして、リマスタリングして、チェック試写して、また同数コピーして
シッピングして、全国に配給し直しして…

ハロウイン終わってるから長期休暇取ってなければ
なんとか担当ミキサーとかミックススタジオを押さえられるだろうけど、
いつになったら修正済みの完パケで劇場公開できるやら。

ま、あちらの方が全く仕事しなくなる本格的なホリデーシーズン前でまだラッキーでしたね。 
(勤勉な日本人と違って休みに入ると、どんな緊急時でもマジ働かないから…)
それにフィルム焼く時代じゃなくデータファイルの時代でよかった。

しかし、こんな初歩的なミス、
ありえない…

予算削減策のはずの本国ミックスだけど、
こういうトラブルが起きると反対に高くついちゃうのよねぇ。




☆昔の仕事仲間から色々と教えてもらって、なんとなくこのトラブルの原因が理解できた気がする。理解できたが納得はしていない。納得できかねる!行き着くところ「人災」以外の何物でもないってことだ。(20131102 12:23PM)


*** *** ***


【追記】

…やっぱこぎゃんおちだったかい。
どこまで引っ張るとだろかて思うとったばってん。
これで落ちがつまらんかったなら暴れてやるぅ!
って言うとったばってん…
やっぱ暴れたほうがよかろかね?(-_-メ)
こぎゃん大騒ぎして。
こぎゃんぎょうさん金掛けてから。
よ~と、のさん!
by肥後もっこす

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