薫の野郎猫的日常
2017年04月05日 (水) | 編集 |
世の中にたえて桜のなかりせば、猫のいびきはのどけからまし。
⇒この世の中に桜というものさえなかったら、猫のいびきも、さぞやのどかであったことだろうになぁ(自爆)


2017年04月05日 (水) | 編集 |
 ★病床数を最大20万削減 25年政府目標、30万人を自宅に  :日本経済新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS15H75_V10C15A6EE8000/

先日の帰省時にも、施設相談員や母の担当スタッフと話したことだが、これからの介護には明るい展望が全く見えない。

上記のニュース一つとっても様々な問題や課題をはらんでいる。

病院と老人ホームは違う。
病院は治療するところであって、介護をするところではない。

だから、療養型病床の削減は致し方なし。
それほど現状の国の医療費負担と今後の高齢者に関わる費用増価額が重く大きい。

ただ一方で、在宅ケアの支援体制がまったく整っていないので、介護離職問題は悪化の一途。

今の国家予算96兆円の内、社会保障関係の歳出は32兆円ほど占め、その内介護関係が3兆円ほど。

対して医療関係は12兆円ほどとなっていて、今後の高齢者に関わる増加は年1.5兆円に抑えられるかどうか、という状況。

医療費圧縮は至上命題。
それで現在国は、ジェネリック医薬品の普及率を70%にまで引き上げる形で医薬品部分の医療費負担の圧縮を図る事と、病床数、特に社会的入院と言われる療養型病床の削減を進めようとしてる。

ただこの療養型病床数の削減は最近の話ではなく、10年近く前から試行錯誤が繰り返されてる。

療養型病床の代用として進められたのは療養型老健。
介護保険適用の介護療養型医療施設を廃止して療養型老健にて医療と介護のニーズに対応しようとしたが、結果論的には制度的にうまく機能しないまま、病床の療養的受け皿の必要性はずっと残ってきた。

そうした中で、介護に関しても、施設介護の国費負担の重さや、都市部での施設用地の確保の困難さが問題視される様になり、7~8年前より在宅ケアというものに国は軸足を移す様になってきた。これが当初描いた様に、地域巡回医療介護体制が確立出来ていれば望ましかったけれども、未だ形ならず。

在宅ケアは、医療従事者及び介護従事者による24時間の連携体制が確立されなければ、家族介護者に全ての負担がのしかかる為、介護離職を増加させ、労働人口を減少させ、国の生産力を低下させる。

だから手段的に間違いではないが、本来は病床数削減の前に地域医療介護体制の確立が先にないと。

現役世代の負担軽減や財政的には療養病床圧縮と在宅ケア主軸という流れは、現状認めざるを得ない。

でないと増える負担をどうする?という課題に別の回答を用意せねばならない。

だけど認める前提として、地域医療介護体制の確立が先に無いと介護離職問題が悪化するだけ、というのがこのニュースの問題。

介護を家族に押し付けることこそ家族愛の崩壊につながるのは、在宅ケアだからではなく、地域医療介護体制が確立出来ていないから。

支援体制が整うなら家族愛の崩壊などは無い。
療養病床の圧縮と家族愛の崩壊は関係無い。

で、地域医療介護体制が10年近く都市部で整わないのは、主に人的問題。だから本腰入れて介護従事者の抜本的な処遇改善をしてほしい。

安倍総理は当初、介護離職ゼロを表明してたと記憶しているのだが、地域医療介護体制が未整備なまま病床削減を進めるのは、表明に反する。

多分無視してるのではなく、その辺りの関係性が見えていない、理解していないのだろう。

つまり、介護経験も介護現場も全く知らない大臣と官僚たちだけじゃ、いつまで経っても家族と介護職の負担は減らないどころか増える一方だってことです。

わたし、お一人様だけど施設にも病院にも行きたくない。
在宅のまま、この家で死にたい!